稽留流産①〜流産発覚〜

私は現在妊娠6ヶ月目に突入している。
5月にベビたんが誕生する予定。
最近はベビたんの胎動を感じるようになってきて、ポコンポコンとお腹が動くのを見て
「生きてる」
と安心する毎日。
1度目の妊娠
実は今回の妊娠は私の人生2度目の妊娠。
出産経験はゼロ。
つまり、1度目の妊娠は流産だった。
夫と付き合い始めて約4ヶ月後、初めての妊娠がわかった。
その時まだ
「この人と結婚するんだ」
と心底思って付き合っていたわけではなかったから、突然の妊娠発覚に正直戸惑った。
嬉しい気持ちもありつつ驚きもあり、そして何よりも結婚の話なんて全くしてない人に妊娠報告をしてどんな反応が返ってくるのか不安で堪らなかった。
結果的にすごく喜んでくれたし、もちろん結婚をしようと、そう言ってくれた。
そこからまずはお互いの両親への挨拶をした。
両家ともに結婚も妊娠喜んでくれて、一切咎められることはなかった。
それから、妊娠生活について調べたり、入籍はいつにするかなど、慌ただしくこれからのことをたくさん話し合った。
妊娠発覚すぐから食べづわりや匂いづわり、眠気がかなりあり、急に変化する自分の体の状態に着いていくのが大変だった。
それでも日々頑張って過ごし、妊娠3ヶ月目に突入した。
その時の健診で先生から
「赤ちゃんの心臓が動いていない」
と告げられた。
妊娠中は○週の壁と言って、いくつもの壁があり特に妊娠初期はお母さんの注意に関係なく、染色体異常などで流産することがあるらしい。
「染色体異常の場合、妊娠した時点で流産してしまうことは決まっている。だからお母さんは落ち込まないで」
と、妊娠について調べた時に何度も目にしてきた。
だけど、まさか私のお腹の中にいる子が?
受け止め切れない事実に病院で大号泣した。
稽留流産
流産にもいくつか種類があるが、私の場合は稽留(けいりゅう)流産だった。
稽留流産とは、赤ちゃんがすでに亡くなっているけどお母さんのお腹の中に留まっていること。
さらに、出血や腹痛などの症状がないということも特徴。
つまり、自覚症状がなく、健診の時に初めて赤ちゃんが亡くなっていることを知る。
私はまさにそうで、なんの自覚もなく、ただただ赤ちゃんの成長具合を見れるエコーを楽しみに健診へ行った時に、亡くなっていることを知った。
混乱して号泣していた私に先生は、稽留流産がわかった後はしなければならないことがあると告げた。
それは赤ちゃんをお腹から出すこと。
方法は2つある。
①手術で取り出す
②自然に排出されるのを待つ
①の場合、赤ちゃんはまだ小さいので、下から取り出すことができる。
その際部分麻酔か全身摩擦で行うか選択できる。
そして手術日程を決められる。
②の場合は経過観察をしながら、自然に排出されるのを待つことになる。
赤ちゃんはまだ小さいので自然に排出されていくそう。
ただし、いつどのタイミングで排出されるかわからないうえに、排出の際激しい腹痛や出血がある可能性があるとのこと。
当時男性スタッフ9割の職場で接客業をしていたうえに、まだ妊娠初期ということで職場の人で報告をしていた人は一番上の上司くらいしかいなかった。
さらに、この時はまだ夫と結婚はしておらず、同棲前。
私のいた職場と夫が住んでいたところは車で40分以上かかる場所。
②を選択した場合、赤ちゃんが排出されるのがいつになるのかわからないため、仕事を休む期間が読めない。
そして上記の通り、ほとんど職場の誰にも伝えていない状態。
仕事を休むことはできなかった。
だからこそ、万が一仕事中に赤ちゃんが排出された時、誰に何と言って助けを求めたらいいのかわからないし、夫もすぐには駆け付けられない。
夫は私の気持ちを一番に尊重したい、と伝えたうえで、それでも自分がいないところで何かあるのが心配で堪らないから、と①の選択をしてほしいとお願いした。
私も仕事中や、1人でいる時に起こってしまうことは正直とても怖かったので、迷わず①を選択した。
稽留流産手術
手術をすると決め、手術日程を決めたのは流産が発覚した翌日。
悲しみや戸惑い、混乱、いろんな感情で泣き続けていて、手術をするのか自然排出を待つのかなんて、そんなこと考えられなかった。
だけど、いつ赤ちゃんが自然排出されるかわからない状態のため、どうするのか早急に答えを出さなければいけなくて、考えざるを得なかった。
それでも夫のおかげで私も冷静に手術をするという選択をすることができた。
手術の際、
・部分麻酔
・全身摩擦
の2つから選べる。
赤ちゃんがまだ小さいため部分麻酔でも十分に体への負担が少なく手術を行えるらしい。
だけど、私は全身麻酔を選択した。
部分麻酔では意識がある状態で手術をする。
赤ちゃんを取り出す瞬間を目の当たりにする勇気は私にはなかった。
せめて私が眠って気付かないうちに赤ちゃんを取り出してほしいと、そう思った。